子どもが本を読まない|原因の切り分け方

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子どもが本を読まないという状態には、いくつも違う原因が混ざっています。原因が違えば手も変わるので、「読みなさい」と言い続けても動かないことが多くあります。この記事では、原因を4つに切り分けて、家庭で順に確かめる手順にまとめます。

結論:原因を4つに切り分けてから手を打つ

確かめる順番は次のとおりです。上から順に見ていくと、当てはまるところで止まります。

  1. 読む力:今の本が、その子にとって難しすぎないか
  2. 本選び:内容が、その子の興味と合っているか
  3. 時間:本を開く時間が、一日のどこかに空いているか
  4. 環境:手の届くところに本があるか

「本が嫌い」という結論に飛ぶ前に、この4つを順に潰します。多くの場合、1か2で止まります。

1. 読む力が追いついていない

読み聞かせは耳で聞く活動です。一人読みは、文字を目で追いながら意味を取る活動です。必要な力が別なので、読み聞かせが好きだった子が一人読みでつまずくことは普通に起こります。

確かめ方は簡単です。子どもが読んでいるところを見て、指で文字を追っているか、同じ行を読み直しているか、すぐ疲れて閉じるかを見ます。当てはまるなら、本が難しすぎます。

このときの手は、学年を基準にしないことです。文字が大きく、絵が多く、一日で読み切れる長さの本に下げます。読み切った経験の数が、次の一冊を開く力になります。

2. 本選びが合っていない

推薦図書のリストは、その学年の平均に向けて作られています。目の前の子の興味とは無関係です。すすめてもスルーされるのは、内容が合っていないだけのことがあります。

好きな話題から探し直します。乗り物、動物、サッカー、料理、怖い話、なぞなぞ、図鑑。物語でなくても構いません。読書は物語を読むことだ、という前提を親のほうが外すと、選べる幅が一気に広がります。

図書館では、司書に相談すると早く進みます。「この子はこういう話が好きで、この長さなら読み切れる」と伝えれば、候補を出してもらえます。

3. 本を開く時間がない

習い事と宿題と動画で、一日が埋まっていることがあります。この場合、本の問題ではありません。

時間を作るなら、他の楽しみと競合しにくい時間帯を選びます。就寝前の10分は定番です。動画やゲームを取り上げて読書に振り替えるやり方は、たいてい続きません。読書が罰の位置に来るからです。

長さより頻度を優先します。毎日3分でも本を開く状態のほうが、週末に1時間読ませるより習慣になります。

4. 手の届くところに本がない

本棚が子どもの背より高い、リビングに一冊も本がない、借りた本が親のかばんに入ったまま。こうした状態はよくあります。

置き場所を変えるだけで読む量が変わることがあります。食卓の近く、ソファの横、寝室の枕元など、座る場所の手が届く範囲に数冊置きます。

図書館で借りた本は、返却日までのあいだ、目に入る場所に出しておきます。

それでも進まないときの選択肢

4つを確かめても動かない場合、たいていは1と2、つまり「その子に合う本を、継続的に選び続けること」が家庭の負担として重すぎることが原因です。司書に毎回相談する時間が取れる家庭は多くありません。

選書を外部に任せる方法もあります。子ども向けの読書教育サービスであるヨンデミーは、子どもの好みと読書レベルに合わせて本をすすめ、1日3分程度のレッスンで読書の習慣づくりを支える仕組みです。登録した図書館で借りられる本が優先的にすすめられます。

ただし、本そのものはアプリでは読めません。すすめられた本は図書館で借りるか書店で購入します。本を用意する手間は家庭に残るので、そこを引き受けられるかで向き不向きが分かれます。詳しくはヨンデミーが向く子・向かない子にまとめました。

まとめ

よくある質問

読み聞かせは好きだったのに、一人では読まないのはなぜですか。

読み聞かせは耳で聞く活動で、一人読みは文字を追いながら意味を取る活動です。必要な力が違うため、読み聞かせが好きでも一人読みにはつまずくことがあります。まずは文字数の少ない本や、続きが気になる短い本で、読み切る経験を作ることから始めます。

推薦図書をすすめても読みません。

推薦図書は年齢の平均に合わせて選ばれています。その子の今の読む力や好みとずれていることがあります。学年ではなく、本人が読み切れる水準に合わせて選び直してください。

一日にどれくらい読ませればよいですか。

長さより頻度です。まずは毎日数分でも本を開く状態を作るほうが、週末にまとめて読ませるより続きます。

動画やゲームをやめさせるべきですか。

取り上げても本には向かいません。読書の時間を別に確保するほうが現実的です。就寝前など、他の楽しみと競合しにくい時間帯を選んでください。